青山のファーマーズマーケットで開催された”Next Tea Community”という取り組みで、本日美濃白川茶を味わう目的のトークセッションが開催されました。
美濃白川茶というものをこのイベントで初めて聞いたのですが、岐阜県の東白川村という所で作られている日本茶のことです。
今回のトークセッションのゲストは、白川村から茶師の田口さん。
日本茶アーティストとしてラジオやイベントなどで活動されている茂木雅世さん。
そして、スウェーデン人で日本茶伝道師として活動され、テレビなどのメディアにも出ておられるブレケルオスカルさん。
以上の3人で、美濃白川茶についてのお話し、日本茶の美味しい淹れ方や現状について。
日本茶のこれからについて、色々なお話しをしてくださいました。
この記事を読んでくださってる方は、恐らく日本茶について少なからず興味がお有りなのかなと思いますので、この記事では美濃白川茶とはどういうものなのか?
美濃白川茶の特徴にも触れながら、今回のイベントに参加した感想を書きたいなと思っています。
美濃白川茶の特徴とは?
美濃白川茶の特徴のお話しをする前に、白川村とはどのような所なのかについて、簡単にですがご紹介したいと思います。
岐阜県には2つ村があります。
それが、世界文化遺産に登録された白川村と日本で最も美しい村連合に加盟している東白川村です。
東白川村は、岐阜県北部の山間地に位置し、裏木曽山系の1,000m前後の山々に囲まれた、人口2,500人程の小さな村です。
東白川村は茶産地の北限とも言われております。
そして美濃白川茶ですが、歴史は非常に古く、約450年前に東白川村五加地区にあった蟠龍寺の住職が宇治から茶の実を持ち帰り、里人に茶の栽培を奨めたのが始まりと言われています。
味の特徴としては、谷川から湧き立つ朝露と澄み切った大気、昼と夜との高い温度差という環境で育っていることから、とても深みがあり、色にさわやかさあり、香りになつかしさただよう独特の風味が感じられます。
また美濃白川茶は幻の日本茶と言われるくらい生産量が少なく、日本の日本茶の生産量の約1%しかないそうで、とても希少価値のある日本茶ということが出来ます。
★白川町茶業振興会
イベントの感想
今回の美濃白川茶を味わうトークセッションで、個人的に強く感じたことは個性をもっと大切にした方が良いということです。
日本茶は、品種が味の特徴に占める割合が大きいようなのですが、例えば違う産地で育った日本茶でも品種が同じですと、あまり味に違いは出ないそうです。
白川茶のように生産量が少なくこれからもっとたくさんの方に知っていただくためには、白川茶と言えばこういう味!といった個性をもっと出していく必要がある。
スウェーデン人の日本茶伝道師であるブレケルオスカルさんが、このようにおっしゃっていたのが非常に印象的でした。
白川茶の場合、生産量が1%という希少価値があるという点ではすでに差別化が出来ていると思うのですが、他の産地の日本茶。
そして、個性を出していくことが大切という点は、日本茶に限った話ではありません。
私の本職であるコーヒーでも同様のことが言えますし、飲食に限らずあらゆる分野において当てはまることだと思うのです。
これから生き残っていくには、人と同じことをしていてはなかなか厳しいのではないでしょうか?!
(良い事例を参考にすることはもちろん大切だと思います。)
最後に
元々日本茶には興味があったのですが、今回のイベントでますます興味を持つようになりました。
日本茶業界は、今回のイベントのような”伝える場”がまだまだ少ないというのが現状のようで、茂木雅世さんやブレケルオスカルさんのような伝え手がこれからどんどん増えていくことが重要ですし、自分もその1人になっていければと思います。
バリスタという職業柄、コーヒーはもちろんのこと、日本茶の知識もしっかりと身につけることで、1人でも多くの方に楽しんでいただけるようにすることが自分自身の務めだと改めて思いました。
ブログではコーヒー屋さんのレポートが多いのですが、今後は美味しい日本茶を味わえるお店にも積極的に行って紹介していきますので、ぜひ楽しみにしていてください!!
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