また1人。
知り合いのバリスタが今月一杯で退職してしまった。
彼はそろそろ30歳。異業種に転職するとのこと。
私がバリスタになってから、何人もの同業者が退職し、異業界に転職をしているのを見てきた。
コーヒー業界はお世辞抜きにも給料が良いとはいえない。
むしろ、他の一般的な会社員と比べて賃金は低い方だと思う。
だから、アラサーになると
「このままコーヒー業界にいて大丈夫か?」
「これから生活していけるのか?」
どうしても現実が見えてしまうのだ。
若いころは、2つ3つと掛け持ちでバイトして、生計をたてることも出来る。
でも、30を過ぎるとなかなかそういう訳にもいかなくなってくる。
悲しいことに体力だって少しずつ落ちてくるし。
結婚とか将来のことを考えると、もっと稼げる仕事についた方が安心。
そう思うのは仕様がないと思うんです。
いくらコーヒーをやりたくても、そもそも生活が出来なかったり、将来に不安を抱えてしまうなら元も子もないので。
悔しいけれど、この業界が急に賃金がよくなるとは思えないし、コーヒーや物価も高騰しているので、より厳しくなっていくのは
間違いないと思う。
そんな大変な状況下かもしれないけれど、せっかくコーヒーやバリスタをやりたいと思って業界に入ってきた人たちに、少しでも長くいてもらいたいし、やりたいことを実現してもらえる世の中になるように。
自分はSNSやブログを通して発信活動を続け、1人でも多くの方にコーヒーの楽しさ伝える。
その結果、実際にお店に足を運んでくださる方が増え、売上があがり、結果としてバリスタの給料が増える。
そんな簡単なことではないし、凄い微々たる力かもしれないけれど、ちょっとでも何かできることがあるなら。
自分のできることは色々やっていきたいと思っています。
バリスタをやりたいのに辞めないといけない。
そういう環境にだけはしたくないから。
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