
2025.3.2更新
バリスタという仕事をしていると、
私コーヒー初心者なのですが、コーヒー初心者向けのおすすめの道具って何かありますか?
こう聞かれることがよくあります。
確かに、コーヒーに興味はあるけれど、コーヒーの道具って一杯ありますので、何を選んだら良いか分からない、おすすめの道具を知りたい方ってたくさんいらっしゃるのかなと思います。
これを踏まえて、今回コーヒー初心者の方がご自宅でコーヒーを淹れられるということを想定しまして、コーヒー初心者向けのおすすめの道具をご紹介させていただきます。
少しでもこの記事が、皆様のこれからのコーヒーライフが充実する手助けになれば幸いです。
コチラの記事で、ご家庭でラテアートをする時に必要なおすすめの道具もご紹介しています。
ラテアートに興味のある方は、ぜひご覧ください!
ドリッパー
まずはドリッパーですが、ドリッパーとはハンドドリップコーヒーを淹れる時に必要な道具です。
ドリッパーと言っても色々なメーカーが出しておりそれぞれ特徴が違うのですが、その中でも個人的にイチオシなのが
CAFECのフラワードリッパー”DEEP 27”です。
フラワードリッパー DEEP 27は、1杯分を淹れるのに特化したドリッパーです。
特徴(メリット)ですが、
•傾斜が27度とかなり急勾配
→少ないコーヒーの粉量でも、十分コーヒー層の深さ(濾過層)ができる。そのため、コーヒーの味がしっかり出やすい
•口径が狭い
→お湯を注ぐときに、ほとんど回さなくてもコーヒー全体にお湯が行き渡る。注ぐのが簡単、ブレが出づらい
•カラーバリエーションが豊富。見た目もかわいいので気分があがる
逆にデメリットですが
•1杯しか基本は淹れられない
→一気にたくさん淹れたい方には不向き
•専用のペーパーフィルターが必要
→現在、代替品はありません
ドリップの1番難しいところは、お湯の注ぎ方が安定せず、味がブレてしまうことだと思います。
このドリッパーだと、中心一点集中の注ぎ方でも意外と大丈夫なので、注ぎでのブレがほぼ無いのかなと思いました。
ですので、初心者にはかなりオススメのドリッパーと言えると思います。
合わせて、専用のフィルターもご紹介させていただきます。
CAFEC アバカプラス DEEP27フィルター JAFD27-100W
色々なカラーバリエーションがあります。
参考にどうぞ!
DEEP 27意外ですと、日本で代表的なHARIO (ハリオ) V60というドリッパーをご紹介させていただきます。
HARIO (ハリオ) V60は、写真にもあるように円錐型のドリッパーで、底に大きな穴が1つ空いています。
周りにはリブという溝がついているため、淹れたお湯がしっかり抜けて行き、抽出の妨げにならないのがポイントです。
HARIO (ハリオ) V60は、コーヒーの味をお湯の注ぐスピード次第で自分好みにすることが出来やすいのが特徴です。
百貨店やコーヒー屋さんで、一番よく販売しているのを見かけるのが、こちらのHARIO (ハリオ) V60だと思います。
より詳しい情報は、上記のリンクをご覧になってみてください。
また、こちらを購入すると、付属品でコーヒー豆をすくうためのスクープ(スプーン)も付いてきますので、別で購入する必要はありません。
※もっとコーヒーにこだわりが出てきて、もっと格好良いスクープを使いたくなったら検討すると良いでしょう!
ドリッパーを使用するにはペーパーフィルターも必要なので、こちらも合わせて載せておきます。
写真でもあるのですが、ペーパーフィルターの色は白色が望ましいです。
茶色のものもあるのですが、茶色ですと白色よりも紙の臭いが強いため、コーヒーを抽出する際に気になる方もいらっしゃるかもしれません。
最近の傾向ですと、コーヒーを抽出する前に、まずリンスと言ってペーパーフィルターをお湯で濡らして紙の臭いを洗い流すコーヒー屋さんが増えて来ています。
特に浅煎りの品質の良いコーヒーを淹れる時は、このリンスの作業を必ずすると良いと思います。
また、下記のコーヒーサーバーもあると良い道具の1つです。
今回は、私たちバリスタにもおなじみのメーカー”珈琲考具”のサーバーをご紹介させていただきます。
ポリエステル樹脂製のため、万一落っことしてしまっても割れる心配がないのが最大のポイント。
私たちも洗い物をしていて、つい手が滑ってしまいシンクの中に落っことして割ってしまう。
ポリエステル樹脂製ですと、割れる心配がないので安心して利用することができます。
また、100度までの耐熱性、ガラスのような見た目、使用感なのも嬉しいポイントだと思います。
ケトル
次にケトルですが、これはドリップコーヒーをする上で非常に重要です!!
美味しいコーヒーを淹れる時のポイントの1つが、お湯を細く注くことです。
お湯をドバドバ太い線で淹れてしまうと、お湯に勢いがあるためコーヒー豆にお湯が浸っている時間が短く流れていってしまいます。
そうすると、コーヒーの抽出が足りず薄い物足りない味になってしまいます。
細くお湯を出すことによって、コーヒー豆がしっかりお湯に浸る時間を作り、味を十分に抽出するようになります。
今回は、ハリオのケトルをご紹介させていただきます。
ハリオのケトルは、先が細いのでお湯を細く出すことが出来ます(お湯の量をコントロールしやすい)し、また比較的リーズナブルなため初心者の方にはおすすめのケトルだと思います。
ケトルは本当にたくさんの種類がありますので、もし道具にこだわりが出てくるようになりましたら、より高価なケトルを使ってみてはいかがでしょうか?!
コーヒープレス
次に、コーヒープレス(フレンチプレス)をご紹介させていただきます。
コーヒープレス(フレンチプレス)は、上記の容器の中に挽いたコーヒーを入れて、その上からお湯を入れて浸すことによってコーヒーを抽出する道具です。
スタバや丸山珈琲でも採用しているコーヒー器具です。
ペーパーフィルターを使わないのが特徴で、フィルターにコーヒーの油分が吸収されず、よりしっかりした味わいになりやすいです。
また、お湯に浸しておくだけで抽出出来るため、非常に手軽ですし、ドリップコーヒーより技術が必要なく、どなたでも美味しいコーヒーを淹れることが出来るのがポイントです!
コーヒープレスで淹れる場合は、味がしっかり目に出やすいため、コーヒーは比較的粗めに挽くことをおすすめします。
スケール(計り)
コーヒーを淹れる上で重要なのが「計る」という部分です。
•コーヒー豆の使用量
•注いだお湯の量
•お湯の温度
•抽出にかかった時間
1つ1つ計ってレシピを作ることで、毎回ブレることなく同じ味のコーヒーを再現することができるようになります。
その中でも、コーヒースケールはとても重要なのでぜひ購入したいところ。
色々なブランドがスケールを出していて、機能や値段もピンからキリまであります。
その中で、初心者の方にオススメなのがLitake(リテーク) のコーヒースケールです。
Litake(リテーク) のコーヒースケールの特徴ですが
•ボタンを押したときの反応速度が速く、ストレスがない
→ボタンを押しても、反応が悪い商品も結構多いです
•0.1g単位でしっかり計れる
•3つの単位変換ができる
•これだけの機能がついていて、価格が2000円前後!
もっと高価で高性能のスケールもありますが、正直これだけ使えれば十分です。
今の職場でも、このスケールを使っています。
スケール持っていない方は、これ1択で良いでしょう!
コーヒーミル
次に、コーヒーミルをご紹介します。
コーヒーは今では、お店で購入すると挽いてくださるところが増えていますが、やはりコーヒーは挽きたてが一番美味しいですし、あとは一度挽いてしまうと劣化スピードが挽いていない状態よりも早くなってしまいます。
それらの観点から、コーヒーミルはぜひ1つ持っておくことをおすすめしています。
コーヒーミルは、手動と電動の2種類に大きく別れているのですが、今回は手動で、良い評判をよく聞くものをご紹介させていただきます。
ポーレックス コーヒーミル セラミック ミニです。
こちらのミルは、内部のネジ調整でエスプレッソ用の細挽き~粗挽きまで調整出来る優れもので、分解して水洗いも可能です。
また、コンパクトで持ち運びを手軽に出来るため、アウトドアや知り合いのお家でコーヒーを淹れる時にも簡単に持ち運びが出来ます!
色々な手動ミルがあるのですが、値段と機能のバランスを考えると、ポーレックス コーヒーミル セラミック ミニがおすすめだと個人的には思っています。
保存容器
次に、キャニスターをご紹介させていただきます。
キャニスターと言うのは、コーヒー豆を保存する容器のことです。
いくら品質の良いコーヒーを買って、コーヒーを淹れる技術が上がったとしても、コーヒーの鮮度を保つことが出来なければ美味しいコーヒーを淹れることが出来ません。
コーヒーは、酸素、湿気、光、熱に弱い生鮮食品です。
ですので、密閉された容器に入れて、冷暗所で保管するのが美味しいコーヒーを保つポイントです。
今回紹介させていただくキャニスターは、周りが透明ではないので光を通さず、また蓋もしっかり締まるので保存にはおすすめのキャニスターだと思います。(値段も比較的手頃です)
補足
ここまで、コーヒー初心者向けの方へのおすすめ道具について紹介させていただきましたが、補足でもう1つだけドリッパーを紹介させていただきます。
メリタ社のドリッパーです。
このドリッパーですが、底に小さい穴が1つだけ空いているのが特徴で、台形型の底が平らなタイプになります。
ですので、お湯を淹れるとなかなか下に抜けて行かず、ドリッパー内に溜まるのが特徴になります。
淹れ方としては、まずコーヒー全体に浸るくらいお湯を入れて一度コーヒーを蒸らします。
次に、残りのお湯をドリッパー内に淹れ、あとはコーヒーが落ちるのを待つだけです。
淹れ方の詳しい説明は、メリタ社の公式動画をご覧ください。
ドリップタイプなのですが、コーヒープレスのような浸して抽出するタイプ(浸漬式)と言っても良いでしょう。
一番上で紹介したハリオV60で、なかなかお湯を注ぐコントロールが上手くいかない方は、メリタを使っても良いかもしれません?!
専用のペーパーフィルターはこちら。
最後に、コーヒー初心者の方にぜひ読んでいただきたい本を紹介して締めさせていただきます。
本書は、コーヒーのいれ方、コーヒーの種類、豆の分類、産地等これ一冊でコーヒーの基本が全てわかる実用書。イラストで分かりやすく、コーヒーの知識を紹介している。
著者は、エンジニア工学の教授で、バリスタ養成のトレーナーでもあるセバスチャン・ラシヌー氏と、バリスタのチュング・レング・トラン氏。セバスチャン・ラシヌー氏は、2012年パリの有名コーヒーショップ「クチューム」が主催するバリスタ・トーナメントで優勝したほか、2012年と2014年のフランス・ブルワーズ・カップで準優勝。チュング・レング・トラン氏もフランス・ブルワーズ・カップ2012のチャンピオンと、バリスタとして高い実力をもつ。
引用:T-SITE Lifestyle
図解や絵で、わかりやすくコーヒーのこと全般が書かれており、初心者の方でも楽しく読むことが出来る本です。
追記でもう1つだけご紹介させてください。
アジア人で初めてワールドバリスタチャンピオンシップで優勝した井崎英典氏の本です。
コーヒー初心者からバリスタ経験者まで幅広く勉強になる本だと思います。
理論的にしっかり書かれているので、とにかく非常にわかりやすいです。
本当の自分好みのコーヒーを見つけるための手助けになる著書だと言えるでしょう。
何度も読み返してしっかり勉強したくなる本です!
今回は、これからコーヒーを始められるコーヒー初心者向けの紹介でしたが、少しでも参考になっていただければ幸いです。
ご家庭でラテアートをする時に必要なおすすめの道具も下記の記事でご紹介しています。
ラテアート好きな方は合わせてご覧ください。
最後に、こちらでは、初心者向け関係なく、自分が気になるコーヒー器具を色々紹介しています。合わせてご覧いただけると嬉しです。
リンク貼ってあるハリオのペーパー、白(漂白)でなく茶色(みさらし)です。
Mがみさらし、Wがホワイトです。
ご指摘いただきありがとうございます!
早速修正させていただきます。
ブログをいつもご覧いただき本当にありがとうございます。